お疲れ様です。すずなりです。
今日は企業の雇用形態で気になった記事がありました。
それが、無印良品(以降、良品計画)の雇用形態です。良品計画が考える新しい雇用形態を見て、思うところがあったため、記事にしました。
目次
記事の内容
記事の内容を抜粋し、まとめると下記の通りです。
参考記事:「アルバイトを積極的に社員に採用」だから無印良品の本部社員は現場に超詳しい
- 良品計画では「終身雇用+実力主義」の雇用形態を目指している
- 「終身雇用+実力主義」とする理由は、実力を的確に評価し、終身雇用で社員に安定した生活を保障する環境を作るため
- これは、仕事への愛着、やりがい、愛社精神を育て、やめたくない会社を作るため
- 欧米型の個人を評価する成果主義は日本の組織に合わない、そのため協調性を保ちながら個人を評価するシステムを構築した
- 無印良品の本部で働くためには、店舗での店長経験が必須である、経営者感覚を身に着けてほしいため
- 店長としての仕事を経験することで、お客様のニーズがよくわかり、様々なスキルを身に着けられる
日本企業特有の雇用形態である「終身雇用+年功序列」ではなく、「終身雇用+実力主義」の雇用形態を目指しているとのことでした。
実力主義で評価されることは、仕事に対して真摯に取り組むことができるため良いと思うのですが、小売業で実力主義の評価は、かなりきついのではないかと思いました。
ネットで調べたところ、良品計画の3年後離職率は39.1%でした。下記のグラフより、小売業の離職率は39.3%とのことなので、この雇用形態による3年後の離職率への影響は少ないみたいです。
私が勤めている会社について考えること
この雇用形態に関して、私としては、成果がしっかり評価されるのであれば、これから社会人になる若い人たちにとって、非常に魅力的な雇用形態ではないかと思いました。
今の日本企業で成果がちゃんと評価されない理由は、これまで年功序列の雇用形態で生きてきた人の反発が強いからだと、私は考えています。成果よりも上司の命令を我慢して実行し、会社に尽くし続けて昇進してきた人が多いため(もちろん実力がある人もいると思います)、成果主義で若い人にいきなり自分のポジションにとって代わられるのは納得いかないと思います。
先ほど、無印良品が目指す雇用形態に関して、”成果がしっかり評価されれば”と、限定する言葉を入れましたが、これは評価する人が「終身雇用+実力主義」の雇用形態で生きてきた人でないと、きちんと評価することが難しいと考えております。
そのため、日本の企業で「終身雇用+実力主義」を導入するにはハードルが高いのではないかと思いました。
少なくとも、私が勤めている会社は困難です。
そもそも個人の実力をきちんと評価する形態が根付いておらず、あいまいな評価基準で評価されております。特にひどい点は、サビ残しているにも関わらず、残業時間の長さで実力を評価しているところです。私が勤める会社では、部下がサビ残していることに上司が気づいているにも関わらず(サビ残禁止です)、それを修正せずに残業時間の長さで実力を評価してきます。そのため、残業時間を普通に申請している方が、評価が下がる状態となっています。
上記のことから、私が勤める会社が、社員の実力をきちんと評価できる日は、まだまだ先になると思います。
まとめ
- 良品計画では「終身雇用+実力主義」の雇用形態を目指している
- 「終身雇用+実力主義」とする理由は、実力を的確に評価し、終身雇用で社員に安定した生活を保障する環境を作るため
- この雇用形態に関して、私としては、成果がしっかり評価されるのであれば、これから社会人になる若い人たちにとって、非常に魅力的な雇用形態ではないかと思った。
- 私が勤めている会社は、個人の実力をきちんと評価する形態が根付いないため、社員の本当の実力を評価できる日は、まだまだ先になる
みなさんは、実力をきちんと評価してくれる会社に入ってください。
ここまでご覧いただきありがとうございました。