【2021年COP26】日本の脱炭素に向け石炭火力発電の全廃は可能なのか?

お疲れ様です。すずなりです。

みなさん、いかがお過ごしですか?

私は、いつも履いている靴の底が剝がれてしまいました(;´Д `)

しかしッ!!、まだ慌てる時間ではありません。修理すればまだ履けそうなので、とりあえず修理を試みます。

ただ、また壊れたら困るので、新しい靴の購入を考えようかと思います。最近の流行って何なんですかね(。´・ω・)?

 

そんなこんなで、今日は、現在開催されているCOP26に関することです。

気になる記事があったのですが、その記事がこちらです(日本の若者ら「石炭火力早期廃止」訴え COP26合わせ)。

タイトルの通り、全国20か所で日本の若者が日本の石炭火力の早期廃止を訴えているとのことです。最近の日本の若者の中には、気候変動に対し関心の強い方が多いようです。

インタビューされている方は高校2年生で、すごいしっかりと答えています。私の高2の頃なんて…バカなことばっかりやってましたよ(  ̄ - ̄)

すいません。話を戻しますと、彼らの訴えは非常に良いものだと思います。CO2の排出削減は必要なことだと私も思うからです。ただ、彼らの訴えが現実的に見て、どこまで可能なのかってところが気になったので、簡単に調べてみました。

 

COP26ついて

まず、COP26(国連気候変動枠組条約第26回締約国会議)とは、下記の通りです。

  • 国連の「気候変動枠組条約」に参加している国が集まる会議、今年で26回目
  • 地球の温度上昇に伴う数々の現象(激しい自然災害、海面上昇、熱波による森林破壊など)に対し、国際社会がどのような対策をとるか話し合う
  • 実質的なCO2排出量を0にする「ネットゼロ」を2050年までに実現することが専門家たちから求められている。

今回COP26で、温室効果ガスの排出削減対策がとられていない石炭火力発電所の新規建設中止を盛り込んだ声明が出されました。これに対して、ヨーロッパ各国、韓国などのアジアの国々、アフリカ、中東など40か国が賛同しましたが、日本、アメリカ、中国は賛同しませんでした。そのため、日本の若者たちが訴えを起こしたみたいです。

日本、海外のエネルギー事情について

上記の声明に対しての日本の方針が、下記の通りです。

  • 電力の安定供給を前提に石炭火力の比率を下げることを基本とする
  • 2030年度時点で発電量の19%を石炭火力でまかなう(2019年のデータより、国内の発電量31%が石炭火力)
  • 再生可能エネルギーの導入は進めるが、発電量が変動するため、バックアップとして石炭火力は必要であり、2030年度までの廃止は難しい

2030年までとされているのは、議長国のイギリスが2030年までの廃止を求めているからです。30%以上も占めている発電量を、再生可能エネルギーで賄うってかなり厳しいですね。再生可能エネルギーはあまり効率が良いとされず、また自然に左右されるため、仮に石炭火力を全て再生可能エネルギーに変えた場合、電気代の上昇や上記に記載された通り、電力の安定供給が難しくなると考えられます。

出典:資源エネルギー庁 エネルギー白書2021『【第214-1-6】発電電力量の推移』

 

 

声明に賛同した国のエネルギー事情は、どうなっているのでしょうか?

国際エネルギー機関(IEA)が公表している最新データベース「Key World Energy Statistics 2019」をもとに、2017年のデータをまとめたものがありましたので添付します。

ちょっとデータが古くて申し訳ないのですが、下記グラフ中の黒が、石炭火力発電の割合です。この結果を見ると、日本以外でも石炭火力発電の割合が多い国がありますね。今回賛同した国は、本当に2030年までに石炭火力発電が0になるのでしょうか。気になります( ・ὢ・ ) ムムッ

ちなみに、アイルランドとノルウェーはすごいですね。再生可能エネルギーに移行しています。

世界の発電供給量割合

日本で期待されている再生可能エネルギーについて

では、現在日本で期待されている再生可能エネルギーについて、簡単ではありますがご紹介します。

1.水素発電

水素(H2)を利用した発電法。現在、水素発電は水素火力発電として、化石燃料+水素の混焼する研究がされているとのこと。また、100%水素を燃やして発電する水素専燃での発電も開発されているみたいです。ただし、水素燃料の貯蔵・運搬にコストがかかること、発熱量が小さいデメリットがあります。

2.アンモニア発電

アンモニアが発電は、アンモニアを燃やしてガスタービンを回して発電する方法です。現在、アンモニア+化石燃料の混焼およびアンモニア専燃で発電する方法の2つの方面で研究されいるみたいです。ただし、アンモニアの製造過程でCO2を排出するとのことです。

3.地熱発電

地熱発電は、地下のマグマの熱で発電する方法です。マグマによって温められ、水蒸気になった熱がタービンを回して発電します。ただし、地熱資源量は、地下を掘ってみないとわからないリスクがあるため、地下熱源調査から地熱発電所の運転開始まで時間がかかり(15~20年らしい)、まだあまり普及しておりません。

現時点では、どの発電方法もまだ問題点を抱えているため、これから更なる研究が必要みたいですね

まとめ

2030年までにエネルギー事情はどうなっているかはわかりませんが、現在日本で期待されている再生可能エネルギーの進捗状態を見た限りでは、2030年までに石炭火力発電を0にすることは難しそうですね。しかし、それは世界各国にも言えることだと思います。これから、日本および世界で、温室効果ガス削減のために、どのような取り組みをしていくのか注目ですね。

今回は、簡単に調べただけでしたが、温室効果ガスの削減への取り組みについてもう少し深堀してみたら、面白いかもしれません。

ここまでご覧いただきありがとうございました。

では、また(・ω・)ノシ

 

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