最近、Youtubeを見ていると、日本の会社もアメリカのような会社になるべきという動画をよく目にするようになった気がします。
アメリカみたいなっていうのは、成果主義のこと。
ざっくりまとめると、成果を出した人は給料が上がって、成果を出せない人は給料が上がらない、という制度です。
この制度自体に文句がある訳ではなく、至極当たり前の制度だと思うのですが、なぜか注目されています。
その理由は、日本企業が年功序列だからです。
これは、会社に居続ける年数によって給料が徐々に高くなっていく制度です。それと同時に役職に就ける可能性も高くなります。
近年、この制度が問題視されていて、「年功序列止めようぜ」って風潮が強くなってます。
そんな風潮が強い中、私は成果主義に完全に振り切るっていいのかなーって考えています。
というのも、私の会社の人事制度変わり、これから成果主義になるからです。
成果を出せば、若くても昇級できるよーって人事は言っていたのですが、話を聞いていてもそれ以外に特段メリットが見当たらないので、疑問に感じました。
で、思い当たった懸念点をまとめてみました。
- 成果主義で最も得するのって営業じゃない?
- 生産、総務など縁の下の力持ち的な部署は成果出しにくい?
- 評価されにくい仕事は皆やらなくなるんじゃない?
- 年功序列で給料が上がらないなら、転職する人が増えて、会社の定着率が下がるのでは?
- 自分が評価されたくて、相手を出し抜こう、仕事教えないって人が増えるのでは?
- きちんとした評価できる人がいないと、成果主義は成立しないのでは?
思いついた限りで、とりあえず6つですね。
まとめると、会社内がものすごーくギスギスするのではないかと心配です(ただでさえ鬱憤が溜まっているのに)。
会社の利益に貢献した=成果って考えの場合、会社内で成果を出せる人って一握りの人しかいないような気がするんですよね。
そう考えると、給料が上がらない人の方が多くなるため、それがストレスになって、やる気をなくす人が多くなるのではないかと思っています。
会社は社内での競争力を上げて、人材を強化したいとか考えているのでしょうが(あと人件費削減したいとか)、ずっと競争し続けられる人っていないですよね。どっかで息が上がると思います。
そんなせわしない会社にずっと居続けたい人っていないと思うので、ゆくゆくはワークライフバランスが確保できる会社に移っていくのかなーって考えています。
というか、成果主義とか関係なく、やる人はやるし、やらない人はやらないって思うんですよね。
その中間にいる人が世の中多いと思うので、今いる会社で評価され難いのであれば、転職したほうが良いって考え方が多くなる気がします。
自分の仕事がいつまでも評価されないって辛いですからね…自分が評価されやすいように、3、4、5が起こるのではないかと思っています。
大手企業のように従業員が多い会社や商社であれば、成果主義が成立するのではと考えられます。
しかし、人手不足の中小企業や製造業は、成果主義にしても上手くいかないのではないかと思いました。
うーん、うちの会社は大丈夫だろうか…しばらく様子見ですね。