皆さんは、会社でブレインストーミング(ブレスト)をやったことはありますか?私の会社では最近、ブレストの頻度が非常に増えております。
ただ、毎回、意見を出し合いますが、何も決まらず、何度も同じことを繰り返しております。フローチャート化すると、次のような状態です。
①アイデア出しをする→②アイデアをまとめて内容を詰めていく→③上司が満足せず、なんか有耶無耶になって終わる→①に戻る、みたいな感じです。
このような状態で1年以上続けていますが、新規テーマとして採用されたアイデアは一つもありません。いくつか候補はあったのですが、それらは上司から何の説明もないまま、いつの間にかボツになっていました。
ブレストの何が良くないのか、なぜ話が進まないのかわからなかったため、分析および対策を考えてみました。
目次
原因(私の主観です)
- 立場の違う人間がいることで意見が言いにくい雰囲気になっている
- 進行役がブレストをコントロールできていないため、無駄な議論の時間がある
- 上司が部下のアイデアをリアクションで間接的に批評している
- 意見を言う人がほとんど同じであるため、ブレストのメリットを活かせていない
対策案
- 事前にアイデアを出した状態で、ブレストをする
- 直接話さなくていい環境で、ブレストをする
原因について
1.立場の違う人間がいることで意見が言いにくい雰囲気がある。
理想は、上司がいる場で対等に意見を言える状態です。しかし、私の会社では、これができる人がほとんどおりません。そもそも、うちの上司(課長)が部長の意見に従うだけなので、会社として立場を超えて意見を言いやすい雰囲気ができておりません。そのため、ブレストでも、この雰囲気の影響がでてしまっています。メンバー間でディスカッションする際は、お互いの意見を言い合えているため、その雰囲気でブレストができるとよいのですが、みんな委縮してしまいます。
2.進行役がブレストをコントロールできていないため、無駄な議論の時間がある
根本的に問題があるアイデアやすでに議論する余地がないアイデアについて、とにかく良いところを探って議論させようとする傾向があり、無駄な時間が増えています。本来であれば、進行役(うちでは上司)がコントロールしなければならないのですが、上司は自分が満足する意見が出るまで議論をさせてしまいます。
3.上司が部下のアイデアをリアクションで間接的に批評している
ブレストのルール上、はっきりダメとは言いませんが、部下のアイデアに対して上司のリアクションが明らかに悪いときがあり、間接的に批評してしまっています(リアクションが良いときととの差がわかる)。これが原因で、自由な意見を言い出しにくい雰囲気になっています。
4.意見を言う人がほとんど同じであるため、ブレストのメリットを活かせていない。
会議でありがちな光景ですが、いつも意見を言う人は固定されているため、多角的な意見、アイデアを出し合うことができておりません。
対策案について
事前にアイデアを出した状態でブレストをする
ブレストでアイデアを出すのではなく、事前にアイデアを出し合って、それをまとめたアイデアをベースにブレストを行う手段です。
私が想定している流れとしては次の通りです:①主催者がテーマを配信する→②参加者がテーマに対するそれぞれの意見を返信する→③主催者がそれらの意見をまとめる→④ブレストで参加者を集めて、まとめた資料を見ながら、意見を出し合う。
この方法であれば、誰がどの意見を言ったか主催者にしかわからないため、忌憚ない意見が言いやすくなると考えられます。手間が増えることが難点ですが…
直接話さなくていい環境で、ブレストをする
5chのようなチャット形式でブレストをする方法です。
日本人の特性として、匿名性が高いと意見を言う人が多いため、それを利用した手段です。実際にwebセミナーを実施すると、対面のセミナーよりも質問が多いという結果が得られています。この形式であれば、意見が出やすいと思います。
ただし、人材の成長は見込めないと思います。
まとめ
ブレストは、ルール自体はシンプルで実施しやすいアイデア出しですが、実際にやってみると意外とアイデア出しがうまくいかないことが多いです。主催者、参加者の質によって、ブレストの質が変わるため、意外と一人で考えた方が良いのでは?と思ってしまうこともあります。ただ、私は、他人の意見のおかげで、自分の中で新しい発想が生まれた経験があるため、ブレストをもっと効果的にできないかと考えています。
以上、何かご参考になったら幸いです。